福島県立医科大学心臓血管外科学講座のホームページを閲覧して頂きましてありがとうございます。

2024年（令和6年）7月1日付けで当講座の主任教授を拝命いたしました 今坂　堅一 です。福島県立医科大学心臓血管外科学講座は、平成元年（1989年）に新設され、初代教授の星野俊一 先生、第二代教授 横山　斉 先生を得経て私が三代目にあたります。
　私は、1994年（平成6年）に九州大学医学部を卒業し、これまで九州大学および大学関連病院で成人心臓血管外科の修練を積み、心臓移植以外の冠動脈、弁膜症、大血管手術といった成人心臓大血管手術のすべてにわたり診療を行い、血管内治療の大動脈ステントグラフト手術、経カテーテル大動脈植込み術（TAVI）の資格も取ってまいりました。当大学は、心臓移植以外のすべての領域（成人心臓大血管、先天性心疾患、腹部～末梢血管）において対応可能です。今回私が赴任させていただき、これらの領域の更なる発展を目指し、低侵襲手術や先進的医療も積極的に取り入れていきたいと思っております。心臓血管外科における福島県医療の”最後の砦”ということを自覚し、あらゆる疾患に対して、福島県で治療が完結できる治療体制の構築を目指していきたいと考えています。

大学は、診療以外にも研究や教育にも力を注ぐ機関でもあります。研究に関しては臨床で生じた疑問点を追及し、実臨床において応用するテーマを主として扱っています。また、当教室は若い医局員が多く活気のある教室です。教育体制の充実と、リサーチマインドを持った一人前の臨床医を育てることが私の大きな使命の一つです。

最後に、患者様・ご家族の方々におかれましては病気に対して、病状、検査、治療法などご心配なことが非常に多いと思います。昨今では、単一の科で病を治すのでは無く、チームで診療を行うようになってきました。特に現在のような高齢者社会では、手術を受けて元気に社会復帰するために、正確な手術だけではなく、診断や術後ケアを含め多職種で立ち向かう”ハートチーム”の重要性が叫ばれています。当大学における”ハートチーム”としての連携は非常に良好で、安心して治療を受けていただけると考えています。何かご不明な点がございましたらお気軽にお尋ねください。
　当教室員一同は、患者様の病気に対して真摯に対応してまいります。